都営地下鉄線と相互乗り入れしている路線では、最後尾の列車の窓に大きなQRコードが張られているのを目にする。停車時間を短縮するのが目的だという。QR コードから列車の情報を読み取り、車両ドアと連動してホームドアも開閉するのだ。
複数の鉄道が相互の乗り入れしている路線では、車両編成も異なるため、駅のインフラに組み込まれたスキャナーでQRコードを読み取る。列車のドア―数、偏性車両数などを即座に解読し、車両ドアやホームドアの開閉を制御する。
複数の鉄道に合わせて車両とホームドアの開閉はパズルのようなものだ。QRコードの場合は、車両ドアに貼るだけで大規模な改修が必要なく、車両ドアの制御のみでホームドアも開閉できるメリットがある。列車編成が変わっても駅インフラの改修は必要ない。
車両の窓越しにその車両がどれほどの混雑度かを計測するシステムも東京メトロがサービスを始める。今まで号車ごとの重量変化を計測し、重量変化から乗車人数を割り出すという手法だった。それがDepth(深度)カメラといわれる「深度計測センサ付きカメラ」を利用することでどの位置にどれだけの乗客が乗っているのかをAIの力で割り出す。駅で待つお客にはアプリで混雑度を知り、混雑度が低い号車を選べるようにするという仕組みだ。
このようなカメラは、空間にどのように物が配置されているかを計測することができるもので、トラックの荷室の積載状態をドライバー席から確認できる。また、壊れやすいものなど人が触れにくい物などの配置を素早く計測することもできる。AIも実用面で戦力になってきた。
計測学という講義があって、面白いと思ったことがある。それが更に進化している。
電車で利用されているアイデア例では、AIの活躍で「今までの計測+アルファ」が歓迎されている。「車両の位置情報+ドア位置情報」とか「写真による形状情報+物の配置深度情報」というような具合に情報が豊かになっている
「+アルファ」情報が余裕を生み出しているに違いない。(L)
7月 30th, 2021 at 8:30 AM
AIの進化は凄まじいですね。将棋の世界では、AIがトップ棋士を超えていますからね。過去のプロの対局を全て読み込み記憶しているのですから強いのも仕方ないですね。
今年度のNHK杯テレビ将棋では、AIの形勢判断が採用され、どちらが優勢か素人の私でもわかるようになりました。以前は解説者に形勢判断を頂いていたのですが、AIメーターを見ながら解説を進めているようです。
そろそろ芸術の世界にもAIが登場してくるのでしょうか。いずれにしても平和利用を進めて頂ければと思います。