「電柱ITインフラ」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「電柱ITインフラ」

 家のフェンスのそばの電柱を側溝側に移動するという。車が通りやすいように車道を広げるのが目的のようだ。側溝はどうなってしまうのだろうか。水が流れにくくならないよう配慮しての改造だと思うが……。

 

 電柱は確かに交通の邪魔になるし、防災上も消防車の作業に支障をきたす。蜘蛛の巣のように張り巡らされた電線も景観上もあまりよろしくない。だから、東京都知事は無電柱化を公約に掲げている。

 

 無電柱化は歓迎だけれど、電柱のある景色はそれほど嫌いではない。人が住むところに電気が必要なのだと納得しているからかもしれない。米国のルート66の痕跡をたどるテレビの旅番組で、電柱の列が草原に続く映像を見た……少し侘しいけれど、ここに道があり、車が走っていたということだ……。

 

 今、電柱、電信柱、街路灯などを別な用途でも使うという提案がある。自動運転のための自動車への信号提供やドローン飛行経路設定のための目印、地域の見守りサービスなどのアイデアだ。“街の柱”が地域の“IT化インフラ”あるいは“防犯インフラ”として認識されだしたのかもしれない。

 

 柱は視覚的に自分の場所を確認する手助けになる。LCAで言えば“LCAを実施する目的”や“LCAの対象となる機能や機能単位”などを確認して、LCA解析の方向性を確認して作業を進めるのに似ている。そんな具合に、だれもが見ることができて、現在地が分る“柱”は価値のあるインフラかもしれない。

 

家の近くには、防災のために街の隅々まで聞こえるスピーカーがついた鉄パイプ製の高い柱が立っている。暑い夏の光化学スモッグ警報や、選挙の投票時間、5時だから家に帰りましょうというメロディーなどを流している。近所の商店街には照明用として鉄製の四角柱が建ち始めた。4面には透かし模様が配されており、モダンだけれど懐かしい雰囲気を持った柱だ。

 

その地域のその街に合う、柱はどんな形だろうか?(A)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    電柱と言えば、実家の表面に沿って電線が張り巡らされているため鳥の糞で悩まされていました。最近は鳥防止対策(とげとげ)が設置され減りましたが、時々、車が被害に合っています。

    ただ上空に全く電線がない場合でも鳥の糞にやられることも多いのですが、これは飛んでいる最中に落としているのでしょうか。

    鳥の糞の被害は嫌ですが、上空を鳥が飛んでいるのはありがたいことかもしれませんね。

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